前回の記事「アクセス解析のススメ」を自ら実践するべく、このブログの解析結果を元に検証していきたいと思います。
このブログでは「FC2」と「Google Analytics」のアクセス解析を導入していますが、簡単で分りやすく、機能も標準的な「FC2」のアクセス解析データを参考にしました。解析期間は2006/5/1~5/31の1ヶ月です。
アクセス統計
・ユニークアクセスとは、訪問者の重複アクセスを計測しないアクセス数。訪問者ごとに1日1回のみカウントしている場合が多いようです。
・トータルアクセスとは、リロードなどの重複アクセスも含めた全てのアクセス数。ページビュー(PV)という表現を使うこともあります。
ユニークアクセス | トータルアクセス |
---|---|
11713 | 15092 |
ユニークアクセス数は納得できるレベルかなと思います。
しかし、トータル÷ユニークを計算すると約1.29となります。つまり、1回の訪問で1ページちょっとしか見てもらってない事になります。
多数の記事を見てくれる人も中にはいるとは思いますが、平均値にすると、ちょっと少ないですね。せっかくのアクセスですから、もっと他の記事にも興味を持ってもらえるよう、タイトルやナビゲーションに工夫したほうが良いかもしれません。
リンク元
・リンク元を見れば訪問者がどのページからアクセスしてきたかわかります。
・FC2アクセス解析では、URL単位なため細かすぎて分りにくいので、大きくカテゴリごとに整理し直してみました。
順 | リンク元 | アクセス | 割合 |
---|---|---|---|
1 | トラフィック・エクスチェンジ関連 | 11009 | 93.99% |
2 | ブックマーク他 | 248 | 2.12% |
3 | サーチエンジン関連 | 185 | 1.58% |
4 | ランキング関連 | 71 | 0.61% |
- | その他のリンク元合計 | 200 | 1.70% |
トラフィック・エクスチェンジに依存してる部分が大きいです。もし、全部のトラフィックエクスチェンジを止めた場合、アクセス数が激減してしまいます。徐々にでも、サーチエンジンやブックマーク経由でのアクセスの割合を増やしていかないとダメですね。
サーチエンジン
・どの検索サイトを利用してアクセスしてきたかわかります。
順 | サーチエンジン | アクセス | 割合 |
---|---|---|---|
1 | Google (JP) | 90 | 48.64% |
2 | Yahoo! | 51 | 27.56% |
3 | Google (US) | 31 | 16.75% |
4 | goo | 6 | 3.24% |
5 | @nifty | 2 | 1.08% |
Google (JP)とGoogle (US)を合わせると、55%程度はGoogleからのアクセスでした。
ちなみに、Google (JP)は「co.jp」、Google
(US)は「.com」ドメインのGoogleを利用してるだけで、海外からのアクセスとは限りません。
Yahooも27%程度と善戦してくれましたが、それ以外のサーチエンジンからはスズメの涙のアクセスでした。特に、MSNサーチとInfoseekからのアクセスが全く無いのが痛いですね。登録の手続きはしましたし、インデックスもされてますが、アクセスに結びついていません。ちょっと、対策を考えたほうが良いかもしれませんね。
サーチワード
・検索サイト経由でのアクセスがあった場合、検索した単語(ワード)の組み合わせがわかります。
順 | サーチワード | アクセス | 割合 |
---|---|---|---|
1 | ぶろっぐぴんぴん | 19 | 10.27% |
2 | pingoo | 16 | 8.64% |
3 | ping アクセスアップ | 5 | 2.7% |
4 | Pingoo | 4 | 2.16% |
5 | ページランク アップ | 4 | 2.16% |
「ぶろっぐぴんぴん」と「Pingoo」関係が上位を占めていました。試しにGoogleとYahooで「ぶろっぐぴんぴん」と[Pingoo」を検索してみたところ、どちらも1ページ目~2ぺージ目に表示されてました。やはり上位に表示されると効果が高いようですね。
その他に目立ったワードでは「Ping」「トラックバック」「ランキング」「アクセスアップ」といったものがありました。
ちなみに、3月頃は「トラフィック・エクスチェンジ」でのワードが多かったのですが、5月は殆ど見当たりません。
あくまでも想像ですが、最新の記事のほうが、検索エンジンの上位に表示される傾向が強いのかもしれません。となると、頻繁に記事をアップすることが、アクセスアップに繋がるという事になるのですが……。
OS
・訪問者がどのようなOSを使用してアクセスしているかわかります。
順 | OS(機種) | アクセス | 割合 |
---|---|---|---|
1 | Windows XP | 9895 | 84.47% |
2 | Windows 2000 | 907 | 7.74% |
3 | Windows 98 | 615 | 5.25% |
4 | MacOS | 162 | 1.38% |
5 | Windows Server 2003 | 101 | 0.86% |
Windows XPのシェアが85%程度でした。
数%ですが、Windows95などの古いOSを使われてる方もいるようです。恐らくマシンスペックも低いと思いますので、表示の重いブログだとフリーズするかもしれませんね。このブログでも、なるべく重くならないように配慮してるつもりですが、フリーズしてしまったらゴメンナサイ。
MacOSの方も数%いらっしゃいましたが、Macの環境で無いので、表示確認が全くできません。表示がおかしかったらゴメンナサイ。
ブラウザ
・訪問者がどのようなブラウザを使用してアクセスしているかわかります。
順 | ブラウザ | アクセス | 割合 |
---|---|---|---|
1 | Internet Explorer 6 | 10839 | 92.53% |
2 | Firefox | 593 | 5.06% |
3 | Safari | 105 | 0.89% |
4 | Opera 8 | 42 | 0.35% |
5 | Internet Explorer 7 | 38 | 0.32% |
IE6が実に90%以上のシェアを誇っていました。やはりWindowsに標準でついているブラウザは強いですね。
IEが圧倒的とはいえ、FirefoxやSafariを使用されてる方もいますので、出来ることなら他のブラウザでも表示確認をしたほうが良いです。
たまに他のブラウザで見ると、恐ろしく崩れたデザインのサイトがありますので……。
ちなみに、私はIE6.0とFirefox1.04とOpera 7で確認してます。念のため、再度このブログをチェックしてみましたが、微妙に行間が変なところはありましたが、大きな崩れは無いようです。
解像度
・訪問者のディスプレイ解像度がわかります。
・解像度を変更するには、デスクトップ上で右クリック、画面のプロパティの設定タブで変更出来ます。
順 | 解像度 | アクセス | 割合 |
---|---|---|---|
1 | 1024x768 | 6900 | 58.9% |
2 | 1280x1024 | 2580 | 22.02% |
3 | 800x600 | 246 | 2.1% |
4 | 1400x1050 | 147 | 1.25% |
5 | 1600x1200 | 117 | 0.99% |
1024×768が60%程度のシェアをとっていました。大きさとしても平均的なので、この環境で表示がおかしくなければOKかなと思います。
ただ、圧倒的多数というわけではないので、テンプレートの変更をするときは、他の環境でも不具合が無いか、確かめたほうが良いかもしれません。
また、1280x1024以上の高解像度の方も増えてきてるようなので、何年か後には高解像度に標準をあわせたデザインに変える必要があるかもしれませんね。
訪問回数
・訪問者が過去に何度アクセスしたのかわかります。
・訪問回数のカウントにはcookieを利用してると思われますので、訪問者がcookieを受け付けていなかったり、頻繁にcookieファイルを削除されていたりすると正確な数字になりません。しかし、だいたいの傾向はわかります。
順 | 回数 | アクセス | 割合 |
---|---|---|---|
1 | 1回 | 10590 | 90.41% |
2 | 2回 | 277 | 2.36% |
3 | 10-20回 | 176 | 1.5% |
4 | 3回 | 144 | 1.22% |
5 | 4回 | 101 | 0.86% |
1回目の訪問が90%越えと高い率になってます。中には数十回以上訪問してくださってる方もいらっしゃいますが、思っていたよりリピーター率が低いです。もっともっと、リピーターが増えるような、良い記事を書いていかなければいけませんね。
問題点と改善案
アクセス解析の項目ごとに、ざっと見てきましたが、その中で出てきた問題点と改善案をまとめてみます。
- 問題点1
- 1度の訪問につき、見られているページ数が少ない。
- 改善案
- 興味がわくような記事タイトルをつける。
- 関連記事などへ誘導できるようナビゲーションの改善をする。
- 長文の記事は別記事にわけて、記事数を増やす。
- 関連記事などへ誘導できるようナビゲーションの改善をする。
- 問題点2
- 総アクセスのうち、トラフィック・エクスチェンジによるアクセスが90%を超えている。
- 改善案
- ブックマークしてもらえるような、役に立つ記事を書く。
- サーチエンジンで検索されやすいように、記事の更新回数を増やす。
- 相互リンクやトラックバック機能を使って被リンクを増やすことに力を入れる。
- サーチエンジンで検索されやすいように、記事の更新回数を増やす。
- 問題点3
- MSNサーチやInfoseekといった中堅サーチエンジンからのアクセスが少ない。
- 改善案
- 中小のサーチエンジンへの登録を増やしてみる。
- MSNサーチやInfoseekに効果的なSEO方法を模索する。
- 問題点4
- 訪問回数が1回きりという人の割合が高い。
- 改善案
- リピーターが増えるような、役に立つ記事を書く。
- ブログの更新頻度を上げて、何度もアクセスしたくなるようなブログを目指す。
- 他のブログ管理人さんとの交流を積極的にし、リピートアクセスの増加をはかる。
- ブログの更新頻度を上げて、何度もアクセスしたくなるようなブログを目指す。
実践編まとめ
「実践編」として、このブログを題材に検証してきましたが、いかがでしたでしょうか?
アクセス解析のデータから、けっこう色々な事がわかるものだと実感していただけたら幸いです。
問題点や改善案は、運営しているサイト(ブログ)の目指すものによって違うとおもいますので、ご自分のサイトに当てはめて考えてください。ときには見たくない現実を突きつけられる事もありますが、冷静に問題点と向き合うと、具体的に何をすればいいか見えてくると思いますよ。